7:名無しNIPPER[saga]
2017/08/16(水) 01:00:29.55 ID:rMN2eKAJ0
誕生日プレゼントはわりとすんなりと決まった。あの娘へのプレゼントって考えるとアタシの主観が入りすぎちゃって怒られたりもしたけど、結局は妹が自分で決めた。
サプライズなんかの企画についても楽しそうに話してくれて、喜んでもらえる姿が見えてくるようだった。
もう一人のメンバーと一緒にはぴはぴ☆な飾り付けするとか、主役に用意した衣装なんかも聞いちゃって。
きっとかわいいだろうなあ、写真撮ってくれないかななんて思ったけどここはグッと抑える。姉の威厳。
そんなこんなでデートを楽しみ、帰宅する。
予定が詰まっていたせいで忘れていたが、今日のレッスンはなかなかハードだったのだ。
家に着くとどっと疲れが押し寄せてきたので、早々にお風呂を済ませ自室でベッドに転がる。
隣の部屋で妹がアタシの曲を歌っているのがぼんやりと聞こえてきて。次第に意識がふわふわとしてくる。
夢の中か現実か、アタシはプロデューサーの車の助手席に座っている。
なんか聞いたことあるような話…この前二人きりで車に乗ってた時の…夢?
あの時実際は緊張しちゃって大したことも話せなかったんだけど、ユニットのメンバーには格好つけてあることないこと言っちゃったりしてるんだよね…多分バレてないと思うけど。
女の子たちの憧れであるカリスマギャルのアタシがそんなんじゃダメでしょって思うからつい格好つけちゃう。
でも夢の中でくらいいいよね。
夢の中のアタシは、誰よりも純粋で純情な女の子。
本当のアタシを見てね、とか思ったりしても。
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