【モバマス】ある雨の夜に
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5:名無しNIPPER[saga]
2017/08/16(水) 00:59:02.88 ID:rMN2eKAJ0
今日のなかなかハードなレッスンを終えたあたしは、少し身体を休めたかったのでラボに戻って横になる。
すぐに寝入っていたようで、気がつくと真夜中だった。
さすが売れっ子アイドルを多く擁するプロダクションということでセキュリティもしっかりしている。
最後の人が帰ってしまうと防犯装置が作動するため、こうなると翌朝誰か来るまでラボから出られない。
まあいいか、と思って少し前から手がけている研究…の続きを行うことにした。

作っているのは、今度のライブで使おうと思っている香水である。
危ないものは使ってないけど、神経に作用していつもよりいいパフォーマンスができるようになる、と思う。
みんなには当日まで内緒だし、この効果のことも話す気もない。
My secret eau de toilette…なんて。

ふと、自分が一日の大半をアイドルとしてのあたしのことだったり、ユニットメンバーのことを考えて過ごしていることに気づいてなんだか可笑しくなってしまった。
今までのあたしだったらこうしてみんなのために…なんてことはしなかっただろう。
外の雨音だけが響くラボの中、かつてのあたしに呟いた。
「もう戻れない。ごめんね。」


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