43: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2017/08/17(木) 21:17:54.97 ID:sFsOZJY90
【十八日目】
もう俺は嫌われると言うことを諦めなければならないのだろうか。
いや、まだ方法はあるはずだ。絶対に諦めてなるものか。
最終手段、『ちひろさんに相談』を使わせてもらおう。
「ちひろさん、アイドルに嫌われたいんですけどどうしたらいいですかね?」
俺はちひろさんに質問を投げかける。
「馬鹿なこという前に手を動かせ」
低く、ドスのきいた声で俺の質問を一刀両断するちひろさん。俺は恐怖の余り、涙と小水を流してしまった。
ああ、やっぱりだめなのか?いや、まだ方法はあるはずだ。
「ん?」
不意に、誰かが忘れていったのか、ソファーの上に携帯が忘れられているのが見えた。悪いと思いつつも、持ち主を特定するために中を覗かせてもらう。
待ち受けには、初日の俺の姿が映っていた。白鳥がのけぞっているのももはや懐かしい。
これはアイドルの誰かが忘れていったものだ。その待ち受けにどうして俺が映っている。どうして誰か分からないところまで俺のわんぱくな姿が出回っている?
「拡散してんじゃねぇか…」
俺が嫌われるよりも先に、この事務所のアイドルをどうにかするのか先のような気もする。
そうだ、今度からその作戦を軸にして行動しよう。そう俺は決心した。
ちひろさんから、「真面目に仕事しろ」と、先ほど以上にすごまれた。俺は泣きながら机に戻った。
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