9:名無しNIPPER[saga]
2017/08/14(月) 17:54:53.89 ID:O2qgAIKjO
「……お師様?」
マルルクの声で意識が戻るどうやら寝てしまっていた様だ。
「お茶、お持ちしました」
「ありがとう」
暖かいお茶を啜りながらふと思う。そういえばあのガキはまだ生きているだろうか。
母親に会いに行く……か。赤笛でラストダイブなんて正気の沙汰とは思えない。……間違いなくあいつは母親似だろうな、と思う。
深層には化物やロクデナシ共がいるが……まあどうにかやるだろう。頼もしいお供もいるしな。
フフ……親子揃って変な奴らだ。
「約束通り送り出したよ。ライザ」
千人楔を撫でながら呟く。
かつての弟子はきっとアビスでも輝く瞳で元気にしているだろう。根拠は無いが何故かそう思えた。
ーー完ーー
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