【リゼロ×異世界食堂】スバル「洋食のねこや……だと?」
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◆kh6j.ZZqSk
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2017/08/14(月) 09:38:39.12 ID:/cyQKcBwo
プロローグ
ロズワール邸の朝は早い。
朝の日差しよりも早く、屋敷の使用人たちは目覚め、身支度を済ませてから各々が朝の仕事に取り掛かる。
屋敷の主の朝食の支度に掃除、洗濯、買い出しと、日のある内に出来る仕事を迅速に、着実にこなしていく。
この屋敷にいる使用人は今、三人だけ。
家事全体を取り仕切る双子のメイドと、一人の使用人。
これは、そんな使用人――ナツキ・スバルの元に訪れた一つの平和の物語。
魔獣の森の一件が片付き、平穏な日々を送っていた彼に訪れた、一時の安らぎの物語である。
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◆kh6j.ZZqSk
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2017/08/14(月) 09:42:16.86 ID:/cyQKcBwo
ロズワール邸、午前
食糧や調味料と言った買い出しを済ませたスバルが屋敷に戻り、それらを調理場に仕舞い終えた時の事。
以下略
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3
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◆kh6j.ZZqSk
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2017/08/14(月) 09:43:07.09 ID:/cyQKcBwo
ラム「この後は嵐に備えてお屋敷の補修作業があるから、いつまでもサボってないで準備をなさい、バルス」
スバル「へいへい……今日はいつも以上に肉体労働だな」
お茶を飲み干し、スバルは勢いよく立ち上がる。
以下略
AAS
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◆kh6j.ZZqSk
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2017/08/14(月) 09:44:17.77 ID:/cyQKcBwo
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ラムの指示に従い、スバルはレムの協力の元、ノコギリで木板を切り、釘とトンカチで指定された個所を補修して行く。
以下略
AAS
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◆kh6j.ZZqSk
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2017/08/14(月) 09:44:48.28 ID:/cyQKcBwo
スバル「げほっげほっ……ううぅ、埃がすげえな」
レム「スバルくん、大丈夫ですか?」
スバル「大丈夫だ! なんとかなる!」
以下略
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6
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◆kh6j.ZZqSk
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2017/08/14(月) 09:45:41.47 ID:/cyQKcBwo
スバル「今の今まで埃っぽい所で肉体労働してたんだ、むしろ勲章と言って欲しいね」
ラム「はぁ、そんな恰好でお屋敷の中を出歩かれる訳にもいかないわ、せっかくお掃除した所がまた汚れてしまうじゃない」
スバル「それもそうだな……とりあえず着替えっか」
以下略
AAS
7
:
◆kh6j.ZZqSk
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2017/08/14(月) 09:46:47.55 ID:/cyQKcBwo
―――
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そして、いつもより早い風呂で汗を流し、レムの用意した着替えを済ませてしばらく。
以下略
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8
:
◆kh6j.ZZqSk
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2017/08/14(月) 09:47:35.33 ID:/cyQKcBwo
レム「スバルくんの生まれ育った国の事、レムはもっと聞きたいです」
スバル「……そっか、どんな事が聞きたいんだ?」
レム「そうですね……食生活の事とか聞いてもいいですか?」
以下略
AAS
9
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◆kh6j.ZZqSk
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2017/08/14(月) 09:48:57.33 ID:/cyQKcBwo
スバル「そうだな……まず、俺の国の食事の代表と言えば……」
スバルが二〜三思考を巡らせ、声を出そうとしたその時だった。
以下略
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10
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◆kh6j.ZZqSk
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2017/08/14(月) 09:50:40.66 ID:/cyQKcBwo
スバル「やっぱ、俺の国の食事の基本と言えば米だよな」
レム「コメ……ですか」
エミリア「一体、どういう食べ物なのかしら?」
以下略
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11
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◆kh6j.ZZqSk
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2017/08/14(月) 09:51:31.06 ID:/cyQKcBwo
レム「スバルくん、その、肉じゃが……というのは、どんな食材で作るんですか?」
スバル「ジャガイモ……あ、ここじゃタライモっていうんだっけか、そいつの皮を剥いて醤油とダシで煮詰めてだな……」
エミリア「なんだか美味しそう……是非一度、食べてみたいわ」
以下略
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12
:
◆kh6j.ZZqSk
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2017/08/14(月) 09:52:53.66 ID:/cyQKcBwo
スバルがこれまで当り前のように食べ馴染んできた料理とその作り方を、レムはその完成図と味を頭の中でイメージしながら聞いていた。
同様にエミリアも、スバルが話す料理のイメージを頭の中で膨らませてはいたが、それでも結びつかない点が多く、スバルの話す異国の味にただ興味と想像を膨らませていたのだった。
そして、どれほど話していただろう。
以下略
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13
:
◆kh6j.ZZqSk
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2017/08/14(月) 09:54:00.69 ID:/cyQKcBwo
――ぐぅぅぅ……
懐かしい食事とその味を思い出すと、再びスバルのお腹が鳴った。
それもその筈、スバルもレムも、今朝早くに朝食を済ませてから先程まで絶えず体を酷使していたのだ、休憩時間に飲むお茶以外を一切取り入れていない胃袋がここいらで空腹を訴えたとしても、何ら不思議ではなかった。
以下略
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14
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◆kh6j.ZZqSk
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2017/08/14(月) 09:55:38.54 ID:/cyQKcBwo
憤慨と言ったような表情でスバルを睨むラム、その手には今朝スバルが任された買い出しのリストが握られていた。
スバル「え、何、俺なんかやった?」
以下略
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◆kh6j.ZZqSk
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2017/08/14(月) 09:56:44.22 ID:/cyQKcBwo
スバル「悪い、確かに、リンガ一個だけってのも何かおかしいなとは思ったんだよな」
ラム「疑問を感じたのならきちんと確認なさい、これでは、バルスに任せられる仕事も限られてくるわ」
スバル「ああ、ラム、悪かった。次からはちゃんと確認するから許してくれ」
以下略
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16
:
◆kh6j.ZZqSk
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2017/08/14(月) 09:58:06.51 ID:/cyQKcBwo
エミリア「だったら、買い出しのついでに村で食事を取ってきたらどうかしら? スバルもレムもお腹空いてるでしょ?」
スバル「そうだなぁ……」
レム「レムは、スバルくんにお任せします」
以下略
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17
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◆kh6j.ZZqSk
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2017/08/14(月) 09:58:50.17 ID:/cyQKcBwo
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アーラム村に到着し、手早く買い出しを済ませる二人。
以下略
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18
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◆kh6j.ZZqSk
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2017/08/14(月) 09:59:36.20 ID:/cyQKcBwo
スバル「ん、あの扉……」
レム「スバルくん、どうかなさいましたか?」
スバル「いや、あんな所に扉なんてあったっけ?」
以下略
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19
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◆kh6j.ZZqSk
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2017/08/14(月) 10:00:10.61 ID:/cyQKcBwo
レムが疑問の声を上げる。そこには、スバルの国……日本の文字で
“洋食のねこや”
以下略
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20
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◆kh6j.ZZqSk
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2017/08/14(月) 10:01:51.68 ID:/cyQKcBwo
スバル「日本語……」
レム「え、何ですか? スバルくん」
スバル「なあレム、ここ、入ってみようぜ」
以下略
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21
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◆kh6j.ZZqSk
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2017/08/14(月) 10:05:10.93 ID:/cyQKcBwo
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扉を開けた瞬間、チリンチリンと鳴り響く鈴の音。
以下略
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