3: ◆C2VTzcV58A[saga]
2017/08/13(日) 04:57:55.99 ID:Y2FCiwW5O
「ありがとう。梨沙のおかげで助かったよ」
「ホントにね。ていうか、なにしてるのよアンタ」
「たまたまここの近くまで来たから、ついでに梨沙を拾って事務所まで行こうと思ったんだ。それで、校門の前で待っていたんだけど」
「警備員さんに怪しまれちゃった?」
こくんとうなずくP。まったく……。
「ヘンタイだから怪しまれちゃうのよ」
「ははは。俺は普通にしていたつもりなんだけどな」
「アイドルの卵はいないかなーとか、ちょっと探してたんじゃないの? うちの生徒を目で追いながら」
「………」
「ヘンタイ」
「仕事だよ、仕事……でも、迷惑をかけちゃったのは事実だ。ごめん」
「いいわよ、もう。迎えに来てくれたのはナイスだし」
電車で事務所まで行くよりも、Pの車の助手席で座ってるだけのほうが楽だもん。
「今後は怪しまれないようにするよ」
「当然よ! 次はかばってあげないわよ?」
「うん、わかってる」
話しているうちに、Pの車の前まで到着。後ろの座席にランドセルを置いて、アタシは助手席に乗り込む。
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