13:名無しNIPPER[saga]
2017/08/12(土) 20:41:14.77 ID:XIl0STWV0
確かに......疲れて眠ってしまった
......はずだったのに
何時もの部屋ではない
周りは赤色の水、そして赤色の森がいた
光「?」
光「母さん?」
光「どこにいるの? 母さん?」
−遥か〜
光「? 歌?」
光「ここから伝えて来た......人だ!」
森を越えて、赤色の平原がいた、その真中に人造の広場があった
人々はその広場で祷り、そしてステージみたいな石の上に美しい女の子がいた
−伝えてきた〜歌が......
−罪も〜 悲しみも連れてくる
−すべてを淨化する歌が聞こえるか?
−遥かな、空から来た〜
光「わぁ〜」
人々の黒い何かが風に飛ばされ、そのまま消えてしまった
いつのまに、人々は消えていく
−罪を、悔しいさと共に消えてゆこう〜
−さッ〜天に戻ろう〜
女の子は人々がいるはずの場所を見つめた
そして愛おしい目で彼らが残っていた何かを見ていながら
光の存在を気付いた
「待ていたよ、光」
光「凄い!!! 姉ちゃん凄い!!」
「そうか? そんなことないよ」
光「ううん!姉ちゃんの歌すご〜く綺麗ですよ!」
光「私も姉ちゃんみたいになりたい!!!!」
「......そうか」
「じゃあ、やりましょうか」
光「うん?」
「人を助けること」
光「人を助ける?」
「そう、この世界に彷徨いた、罪のある人々を助けるために」
「私の代わりに、彼らここに届けてくれない?」
光「いいよ!」
「......これはけっして易いことではないよ」
光「構わないよ」
「どうしても、人殺すわけにはいかないよ」
光「?」
「......そうか、じゃあやってみようか」
「私は紀余子、死を司る神、貴方に私の知識を伝え、私の代わりに人々を救ってくれ......ごめんね」
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