提督「山城?」
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3:名無しNIPPER[saga]
2017/08/12(土) 15:59:34.99 ID:SbPZHvx8o
いつかはこの時が来ると分かっていたはずだった。
扶桑姉様が、誰かと付き合うことなど。
ましてや扶桑姉様が提督のことを好いていることは分かっていたし、提督と付き合うかもしれないと何度も考えてきたことだった。
そのときが来たら、わがままを言いつつも笑って扶桑姉様を祝福しようと準備してきたはずだった。

だけど、笑えなかった。
おめでとうございますと、祝福し笑うことが出来なかった。
扶桑姉様が誰かと付き合うなんて嫌だと泣くことも出来なかった。
私は何も言うことも出来ず、逃げ出してしまった。
むしろ、何も言わないために逃げ出したのかもしれない。
その時の私の心のなかには、扶桑姉様への黒い感情が沸いていた。
愛している扶桑姉様への、その感情。
一生感じることはないと思っていたその感情。
それを感じ、そして気がついてしまった。
心の奥底、自分でも気付かないようにしてきたはずのもの。
それはまるで、黒い感情が沸き上がるのに釣られるかのように溢れだす。
そしてもう、抑えられなかった。


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