40: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2017/08/26(土) 10:03:24.33 ID:JgS4ljCho
ダイヤさんがしいたけの犬小屋の前にしゃがみこんでいた。
千歌「待っててくれたの?」
ダイヤ「いえ、しいたけが遊んで欲しいと言うので……お手」
しいたけ「わふっ」
千歌「……えー、そこは待っててくれたって言うところじゃないのー? というか、しいたけさっきは私のこと無視してたのに……」
ダイヤ「人徳の差かしら? おかわり」
しいたけ「わふっ」
ダイヤ「ふふ、良い子ね」
千歌「むむ……本当のご主人様が誰かわからせる必要がありそうだね。しいたけ、部屋おいで。遊んであげるから。」
しいたけ「……」
ダイヤ「しいたけ、千歌さんの部屋まで行きましょうか」
しいたけ「わふっ」
千歌「えぇ……」
ダイヤ「ふふ、空気の読める子ですわね。」
千歌「むぅ……いいもんいいもん。千歌は一人で遊びますよーだ」
ダイヤ「ほら、もう拗ねないの。三人で一緒に遊びましょ? ……いや、二人と一匹かしら?」
しいたけ「わふっ」
ダイヤさんがそういうと、しいたけが寄って来て、私の手を舐める。
千歌「おお、よしよし。……じゃあ、お部屋いこっか」
しいたけ「わふっ」
ダイヤ「ふふ……」
チラリと横目で見ると、ダイヤさんが楽しそうに笑っている。
こうしている間は悩みを忘れられているんだ。
今は少しでも、少しでもダイヤさんが多く笑っていられるようにしなくちゃね。
* * *
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