ダイヤ「貴女と選んだ」千歌「道の先で」
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33: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2017/08/22(火) 13:25:09.87 ID:o39F6EG+o

曜「後片付けは私たちがしておくから、ルビィちゃんは先に着替えてて」

ルビィ「あ、はい。ありがとうございます」

鞠莉「ルビィ、ちゃんと髪拭くのよ? 濡れたままだと風邪引いちゃうから。」

ルビィ「はぁい」


そう返事をして、ルビィちゃんが奥の更衣室に入っていったのを確認してから、鞠莉ちゃんが口を開く。


鞠莉「全く、姉妹揃ってStoicというか、頑固親父というか……」

曜「親父ではないと思うけど……」

鞠莉「曜も曜よ? あんまりルビィに無理させないの」

曜「あはは、強くお願いされると弱くて……正直、意外だったし」

鞠莉「意外?」

曜「ルビィちゃんが自分から水泳を教えて欲しいなんて言い出すなんて思わなかったから。前は結構いやいや泳ぎの練習してた気がするし。」

鞠莉「あぁ……」


ちょっと前にルビィちゃんから、直々に私に水泳のコーチをして欲しいと頼まれて、たまにこうして水泳の特訓に付き合っている。

だけど、冬の時期に市民プールに行くわけにもいかず、こうして自分の通っている屋内プールを使わせてもらっているわけなのだけど……。


曜「それにしても、鞠莉ちゃんすごいね。プールを貸しきりにしてもらうなんて……。ここの施設の人となんかいろいろ話してたけど、どうやって許可貰ったの?」

鞠莉「ん? 知りたい?」


鞠莉ちゃんは私の疑問を聞いてにこりと笑った。


曜「……いや、やっぱいいや」


なんか、聞いてはいけない気がした。


曜「でも、貸切にまでする必要あったのかな?」


ルビィちゃんからの提案で出来るだけ人目が付かない場所で練習したいとのことで、鞠莉ちゃんに相談したところ、こうやって貸切の手続きをしてもらったのだけど。


鞠莉「まあ、そうね……状況が状況だし。……うちのホテルのプールが屋内プールだったらよかったんだけどね」

曜「あの高級そうなプールだよね。それはそれで恐れ多いかも……。それより、状況って?」

鞠莉「ん……曜は沼津の方に住んでるからそこまではあんまり届いてないんだ」

曜「……?」

鞠莉「あー、後で話すわ。直にルビィも戻ってくるだろうし、さっさと後片付けしちゃいましょ」

曜「う、うん?わかった。」


ルビィちゃんの前では余り話さない方がいいことなのかな?

そんなことを考えながら、私たちは後片付けに取り掛かった。





    *    *    *








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