28: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2017/08/15(火) 01:50:10.29 ID:L6UfyqFHo
千歌「……今なら噂程度で済むかもって話でしょ?」
果南「ん……まあ、うん」
千歌「これに関してはダイヤさんの人生に関わる問題だと思うから……ダイヤさんの意思を尊重したいと思ってる、かな。」
果南「……千歌はそれでいいの?」
千歌「んー……出来れば自分が悲しい結果にはなって欲しくはないけどさ」
私は2階の──今は自分の世界一大好きな人がいるであろう自室の方を外観から眺めながら。
千歌「ダイヤさんが悲しむことの方が悲しいって思うから……」
果南「……そっか」
そう言って、果南ちゃんが私の頭をぽんぽんと軽く叩く。
千歌「もう、なにさー」
果南「いや、千歌も頼もしくなったなって」
千歌「ふふふ、恋する乙女は強いのだよ!」
果南「あはは、そうかもね」
千歌「あはは……へくしっ!」
果南「そろそろ戻ろうか」
千歌「うん……。しいたけ最後まで起きなかったね。」
果南「まあ、もう老犬だからね……」
私は立ち上がって踵を返して、屋内に入ろうとする。
果南「千歌」
そのとき、果南ちゃんが後ろから声を掛けてきた。
果南「こんなこと、私が言う筋合いはないかもしれないんだけどさ……。ダイヤのこと、お願いね。」
私はくるっと回って。
千歌「うんっ任せてっ」
そう朗らかに返事をした。
* * *
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