ダイヤ「貴女と選んだ」千歌「道の先で」
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18: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2017/08/12(土) 20:38:17.74 ID:Tx30bpDoo

ダイヤ「ん……」

千歌「あ、起きた。おはよ、ダイヤさん」

ダイヤ「おはよう……。今、何時ですか……?」

千歌「10時過ぎだよ」

ダイヤ「……随分寝坊してしまいましたわね。」

千歌「昨日遅かったからいいんじゃないかな?気持ちよさそうに寝てたし。」

ダイヤ「ええ、お陰でぐっすり……」


半身を起こしたダイヤさんはしばらく時計をぼーっと見つめて

突然はっとしたような顔になった。


千歌「……ダイヤさん?」

ダイヤ「い、いえ……」


ダイヤさんの目が泳いでいる。


千歌「だいじょぶ……?」

ダイヤ「ごめんなさい……」

千歌「ん……」


真っ青な顔をしたダイヤさんを抱きしめる。


千歌「……」


抱きしめた腕の中で


ダイヤ「わたくしだけ、こんな……」


と小さく呟くのが聞こえた。

そういえば、ルビィちゃん……今日は朝からお稽古なんだっけ。

どう言うのが一番かなと少しだけ考える。


千歌「ダイヤさん」

ダイヤ「なん、ですか……?」

千歌「チカと一緒にいるときは何も考えなくていいから」

ダイヤ「……」

千歌「私が全部許すから……ね?」

ダイヤ「……ちかさん」

千歌「だいじょぶだから」


その場しのぎの言葉だなんてことはお互いわかっている。

でも、こんなにことあるごとに気に病んでいたら、本当にダイヤさんの心が押しつぶされちゃう。

だから、私と一緒にいる間だけは……忘れていいと言うことにしてあげたい。

忘れられない、忘れてはいけないことなんだとしても……ね。



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