15: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2017/08/12(土) 15:28:30.33 ID:Tx30bpDoo
花丸「全く善子ちゃんは情けないずら」
善子「あんた、そんなに本持ち歩いてて重くないの?」
花丸「本は別腹ずら」
善子「いや、意味わかんないし……」
一先ず買い物を済ませて、今は近くのカフェで腰を落ち着けている。
ずら丸の隣の席には風呂敷に包まれた大量の本が置いてある。
20冊……いや、30冊くらいある?
善子「普段からそんなに買うの?」
花丸「買うときは……でも、最近はあんまりなかったかな」
店内の窓ガラス越しに空を仰ぎながら
花丸「最近はあんまりお休みに沼津も来てなかったし……」
ぼんやりとそう言葉を零した。
善子「……」
理由はなんとなくわかる。
善子「……あんま、気にしてもしょうがないんじゃない」
花丸「……うん」
行間を読んだのか、唐突な言葉にもしっかり相槌を打つずら丸。
花丸「……ルビィちゃん最近、大人っぽくなったよね。しっかりした……というか」
善子「……そうね」
花丸「それって、いいことだよね……」
善子「……そうね」
花丸「なのに、それが寂しいって思うのは……マルの心が汚れてるからだよね」
善子「それは違うと思うけど……」
花丸「……マル、どうしたらいいんだろ」
善子「ずら丸はどうしたの?」
花丸「……わかんない」
善子「そう……」
相槌を打ちながら、最近の練習風景に記憶を廻らせる。
練習はいつも通り。
ただ、ダイヤだけはなんだか雰囲気が違う。
言葉や態度に出ていない……というか、出さないようにしてる雰囲気が伝わってきていて、皆その違和感に気付いてはいるが口にはしない。
68Res/88.42 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20