周子「切なさ想いシューコちゃん」
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27:znAUHOH90[sage]
2017/08/15(火) 00:13:13.12 ID:ytW4vJUe0

「……そーゆー不意打ちは、反則かなーって」
「うっさい。大体お前、寮に外泊届け出してるのか。」
「んー……Pはん、うまいことやってな♪」
「お前なぁ」
「むー、なにさーカノジョの可愛いワガママ聞いてくんないのー?」
「彼女……な。うん。彼女だな。」
「そーだよ! カ……カノジョだよ。」
「自分で言って照れんなよ。」
「うっさいあほ。」

これ以上に撃ち合ってもお互いを傷つけるだけだとして、ここらで手打ちにしてやるとした。
このくらいで勘弁してやる、ってやつだ。

「てかさ、Pさん。あのアパート引っ越さんの? 結構シューコちゃんで稼いではると思うんですけど?」
「イヤな言い方するなよ。」
「二人で住むにはやっぱりちょっち狭いしさー」
「住むなよ。」
「……もしかしたら、あそこさ。あたしが突然帰ってきたりしても大丈夫なように、そのままにしておいてくれてたり、した?」
「……言わなきゃダメか?」
「……ん、聞きたいかな。」
「……また、お前がおかえりって言ってくれるような気がして、引っ越せなかったんだよ。」
「……うぅ……」
「……これ、めっちゃ恥ずいぞ。」
「う、うん……そだね。」

あかん。めっちゃこそばい。けど気持ちいい。なんなん、こーゆーやりとり。
この感覚は、重ねるとどんどん歯止めが利かなくなりそう。
こうやって人はバカップルというものに成っていくんだろう。人って、業の深い生き物だ。
世のバカップルたち、ごめんよ。いままで白けた目で見てたけど、恐らくあたしたちもその仲間入りを果たすだろう。
それも、べったべたの、砂糖吐きそうなほど胸やけするくらいのやつだ。


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