デート・ア・ラタトスク
1- 20
5:エミル
2017/09/10(日) 13:05:07.16 ID:WhdXOhDy0
プロローグ



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――エミルは息を飲んだ。


この世界に来て、見たものはあまりにもひどい光景だった。


消されたかのように破壊されている街。


隕石が落ちたかのようにできていた、巨大なクレーター。


武装をして、空を舞う、幾つもの人影。


全部、夢か幻としか思えないほど、馬鹿げた景色。


そんな世界に来たエミルは、こんな異常な世界を、朧気にしか見ていない。


――だが、そんなものより遥かに異常なものが、エミルともう一人の男性、士道の目の前にあった。




それは、少女だった。


奇妙な光のドレスを纏った少女が一人、立っていた。


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