94: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2017/08/10(木) 00:51:42.82 ID:c5e7bYk30
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扱いも大きく変わった。
アイドル渋谷凛、というよりはシンデレラガール渋谷凛として扱われることが多くなった。
たくさんのお仕事が舞い込んできても、私の体は一つしかないから、取捨選択しなければならない。
いつだったか、同じ日に何件ものオファーが来たときは、プロデューサーと「どれがいいかな」なんて話し合ったこともある。
けれど、頂点に立った今も変わらないこともあった。
プロデューサーは私の何十倍も忙しいくせに、相変わらずレッスン終わりに、ひょこっと現れて、何かと私にちょっかいをかけにくる。
まぁ、お互い忙しいし、流石に高校生の頃みたいに毎日来てくれるわけじゃないけど、それでも私とあの人の関係は相変わらずだった。
一言で言い表すなら、そうだなぁ。
戦友。
これが一番近いんじゃないかと思う。
あの人の選択なら、安心して任せられるし、あの人に任せられたことならば、何が何でも達成してやる、って気になるんだよね。
それと、もう一つ、変わらないこと。
私の性格。
どうにも負けず嫌いは直せないらしくて、どれだけ忙しかろうとレッスンを減らすことができなかった。
私より上は存在しない。
頭じゃ分かっていても、立ち止まることができなかった。
理由は、きっと、プロデューサーがいたから。
一番近くに、一番頑張っている人間がいたら、負けられない。
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