69: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2017/08/10(木) 00:39:02.03 ID:c5e7bYk30
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「確かに、怖い子だな、とは思いました」
笑いながらプロデューサーはそう言った。
「それは、その、すみません」
「ああ、ええっと、責める気はなくてですね!」
私がもう一度謝ると、プロデューサーは大慌てで否定する。
それを見て、今度は私が吹き出してしまって、二人して声を出して笑った。
「この際だから、もう一個、言ってもいいですか?」
「えっ、あ、はい。何なりと」
しゃきっと座り直してプロデューサーは気を付けの姿勢を取る。
この人、割とお茶目な人だなぁ。
もう何か月もの間、ほぼ毎日一緒にいたのに新しい発見ばかりだ。
「その敬語、やめて欲しい、です。あと、渋谷さんって呼ぶのもなんか、他人行儀みたいで嫌、です」
「じゃあ……凛さん?」
「さんもなくていいですよ」
「凛」
「そうです」
よくわからないやり取りだ。
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