52: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2017/08/10(木) 00:30:48.23 ID:c5e7bYk30
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「どう、ですか……?」
ただ見せるだけでいいのに、変に緊張してしまって、気を付けの姿勢で私は固まってしまった。
「やっぱり、似合いますね。思ってたとおり、よく似合います」
プロデューサーはしきりにうん、うん、と頷いて、そのあとで「綺麗です」と言った。
「ちょっと、もう……ほんとにそういうのいいから……」
急に綺麗ですだなんて言われても、反応に困る。
「あ、そうそう。サイズの方は問題ありませんでしたか?」
「えっ、あっ、はい。大丈夫です」
一人で舞い上がって、あたふたしている私だった。
そんな私をよそに、プロデューサーは机の上に、せっせと資料を並べている。
「じゃあ、本題に入りましょうか」
とんとん、と机で資料を揃えて、私に椅子にかけるように促した。
あれ?
衣装の試着が本題じゃなかったのか。
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