1: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2017/08/10(木) 00:00:01.70 ID:c5e7bYk30
■ 第一章 オリジン
目覚まし時計が私を起こす。
まだ半分眠っている頭で停止ボタンに手を伸ばし、二度寝するべく布団をかぶり直した。
その直後、下の階からはがらがらがらっとシャッターの上がる音が響いて、そこに追い討ちをかけるかのようにお腹の辺りにずしんと衝撃が走った。
あー、もう。
心の中でそう叫んで、布団から顔を出すとお腹の上では愛犬であるハナコが尻尾をぱたぱたとさせていた。
ハナコはミニチュアダックスとヨーキーのミックスで、いわゆる小型犬だからお腹に乗られてもたいして重くはない。
重くはないけれど目が覚めるには十分の衝撃だった。
そして、ハナコが私を起こす理由は朝ご飯と散歩の催促だ。
「はいはい、わかったよ」
くしゃくしゃっと頭を撫でてやると、尻尾のぱたぱたを一層早くして、ハナコはベッドからぴょんと飛び降りた。
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2: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2017/08/10(木) 00:02:11.24 ID:c5e7bYk30
*
ハナコと一緒に自室を出て、一階に降りると母が洗い物をしていた。
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