91:名無しNIPPER
2017/08/08(火) 23:28:49.57 ID:xy6mxyet0
一、五月十日十七時半頃、『瑞鶴(改二)』を旗艦として『摩耶(改二)』と『秋月(改)』が豊後水道沖で哨戒活動中に、軽母ヌ級四隻とロ級三隻、敵の艦載機群を発見、これを迎撃。
二、瑞鶴は烈風改と流星改を展開し、敵艦載機と敵空母と対峙。
しかし、上がった敵機六十余は、通常ならば脳筋にも編隊に集中攻撃を仕掛けるが、今回は碁盤目状に大きく分散して飛行。
撃墜するのは容易くなるが、秋月や摩耶の得意の対空砲による一斉掃討ができず非効率的な戦闘を強いられた。
結果、戦闘が長引く。
三、瑞鶴の艦載機は、軽空母をものの三十分で三隻撃沈、敵駆逐艦も全隻撃沈させる大戦果を挙げる。しかし、艦載機の撃墜数は伸びず。全隻無傷なことから三隻は別々に行動する事を決意し、分散。十八時十五分には最後の軽母ヌ級を撃沈。
四、十八時二十一分、突如瑞鶴に魚雷が命中、小破。
夕日が海面で反射し、雷跡の確認が難しくなった事が原因。
瑞鶴は母港と周辺泊地に応援を要請、分散していた摩耶と秋月も瑞鶴の方へと集結。
三隻は敵駆逐や軽巡を索敵するも、それらしき艦は見つけられず。よって、敵潜の攻撃と断定。
五、五神島司令は十八時二十三分に『大井(改二)』と『五月雨(改)』を出動させ、その十五分後に『吹雪(改二)』が出動。
吹雪出動の電報を最後に、司令官本人からの打電は途絶える。
六、十八時三十六分、瑞鶴より「敵潜ヨ級二隻を撃沈。雷跡より最低残り四隻存在、早急に支援欲す」と電報。
七、十八時四十五分、周辺泊地の支援部隊の第一軍が、瑞鶴の発した座標に到着。
しかし、周辺海域には何も見当たらず。後続して他の泊地部隊が同地域に到着。
八、十八時四十八分、瑞鶴より母港との無線が通じないと柱島泊地に電報。
その十五分後、ヲ級一隻とツ級三隻を発見と柱島に電報。
さらに十九時十三分には、敵の「弾着観測射撃」ならぬ「雷着観測雷撃」により摩耶が小破したと電報。
九、十九時二十四分、部隊旗艦瑞鶴からの位置情報付きの最後の電報が柱島及び周辺泊地に入る。
「大井と五月雨が合流、更に支援を欲す」
これ以降、瑞鶴部隊からの電報は途絶える。
十、周辺泊地支援部隊によると二十時現在、支援部隊は五神島泊地の部隊とは合流できず。
打電しても応答しない事から、支援できないとして一部を残し二十時十五分に解散。
十一、二十時二十分、明石より「司令官が行方不明」と柱島に電報。
十二、二十二時十七分、残りの周辺泊地支援部隊が待機していた場所より十一海里離れた豊後水道沖で大規模爆発を確認。
支援部隊は爆発地点に向かう。
十三、二十二時二十分、柱島と五神島(明石)は出撃した各六隻に対して安否確認の打電を行うものの返答なし。
十四、二十二時三十八分、支援部隊が爆発のあった海域に到着。
敵の残存艦載機とみられる数十機と交戦するが、敵機は直ぐに撤退。
なお、海域には敵味方の残骸が多数浮翌遊しており、吹雪、五月雨、秋月、大井、瑞鶴の艤装や衣服の残骸を回収。敵ヲ級、ツ級の残骸も確認。
十五、二十三時一分、明石より「未だに六隻の安否不明。搭載燃料からして六隻の作戦行動可能時間は過ぎた」と柱島に電報。
十六、五月十一日、十二日、十三日になっても司令官行方不明、六隻の安否は不明。
柱島泊地の捜索隊と海上保安庁にも捜索を協力してもらうものの発見できず。
十七、五月十四日二十三時三十分、柱島泊地は六隻が行方不明になってから九十六時間経過したこともあり、六隻は轟沈、亡失したと判定。
なお、本事項は「豊後水道沖夜戦事件」として重大機密事項となる。
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