【ミリマス】志保「愛する貴方へ、一生のお願い」
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44: ◆T4kibqjt.s[saga]
2017/08/17(木) 21:45:11.89 ID:xUYh3ry/O
「ぁ………貴方は…貴方だけは、私を置いてどこかへ行ったりしないで下さい…!それと、これから生まれてくるかも知れない私達の子に…ずっと…ずうっっっと…溢れる程の…あ、愛情を…注いであげて…下さい…」
「どうか…どう…か…一生のお願いです…うっ……うっ…」
言い切った後、深く頭を下げた。
私が何を言いたいのか。誰の事を思いながら言っているのか。それは間違いなく彼には伝わっている。
私がどれだけ私を愛してくれている彼に失礼な事を言っているのかも、伝わっている。
何かが溢れ、それが嗚咽となって零れた。
「ごめんなさい…ごめ…なさい…」
頭はずっと下げたまま。
顔を上げるのが怖かった。彼の傷付いた顔を見るのが怖かった。
私の涙が床に滴る音だけが、うるさいほどに響いていた。
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