【ミリマス】志保「愛する貴方へ、一生のお願い」
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33: ◆T4kibqjt.s[saga]
2017/08/17(木) 19:51:57.59 ID:VMeOwtrv0
私は手を動かしながら、さっき彼に言いそびれた事を言おうとしていた。二人で作業しているこの空間は心地良くて良い雰囲気だと思ったし、隣り合ってはいるものの、作業をしていてお互い顔の見えない今なら言える気がした。
「あの、Pさん」
「ん?」
大丈夫、恥ずかしくなんてない。
「えっと…その、私、無理してるとかじゃないんです」
「んん?何がだ?」
手を動かしながら下を向いてもごもご話す私の横で、彼は手際良くちゃっちゃと皿を洗っていた。
「貴方が夜遅くまで私を付き合わせてる、っていう話です。…私、好きで付き合ってるんですよ?」
「…!」
作業する手を止めてこちらを向いた彼の視線を横顔に感じて少し気恥ずかしかったが、それを努めて気にしないようにしながら続ける。
「今日も私の所に帰ってきてくれたなぁって…貴方とゆっくり過ごす二人の時間が大好きで…私、それを楽しみに家の事を頑張ってるんです」
「……っ」
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