【ミリマス】志保「愛する貴方へ、一生のお願い」
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27:>>26ギリギリそこまでは行かないので大丈夫です ◆T4kibqjt.s[saga]
2017/08/15(火) 22:17:53.44 ID:dZ8FVEnb0
「はぐっ…がふがふ…はふっ」
「あの、美味しいですか?」
私の作った料理を勢い良く掻っ込む彼に味の感想を求める。もっともその様子を見るに返ってくる言葉は大体分かるが、それでも言葉にして欲しいのが乙女心というものだ。
「ごっく…あぁ、また腕上げたな!もうこれ金取れるレベルじゃないか?」
「ふふ、言い過ぎです」
「んな事無いさ…はむっ」
「……♪」
「ごきゅ…ごきゅ…ぷはー!んふー…あぁぐっ。んぐんぐ…んめーなこれ。おかわり!」
「はい♪」
茶碗を受け取り、席を立つ。
「あ、山盛りで頼む!」
「分かってますよ」
同棲を始めてからしばらくは彼が自分でおかわりをよそっていたが、今は私の意向で私がよそう事にして貰っている。
いつからだったか、おかわりの時に彼が笑顔と空っぽのお皿をこちらに向けてくれるのがなんだかくすぐったくて、幸せだと気付いたから。だから私は何回おかわりを求められても面倒だなんて思わない。
私は彼のお腹を満たし、彼は私の心を満たす。そのお陰でまた、ご飯を頑張って作ろうと思える。そして私の料理が上達し、彼に褒めて貰う事で更に私の心が満たされる。実に生産的なサイクルだと思う。
料理は愛情。初めてそれを春香さんから聞いた時は半信半疑だったけど、あれはこういう事だったんだなぁと今なら分かる。
彼のお陰で、毎日が本当に幸せ。これ以上無いくらいに。
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