大石泉は天才が嫌いだった
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4: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/08/05(土) 22:07:49.14 ID:W2SDnvMcO
傍若無人な言動、自由奔放な振る舞い。
天才の天才たりえる所以であるのかもしれないその常識の無さを、大石泉は忌み嫌っていた。

能力の高さへの嫉妬だと誰かが言った。確かにそうかもしれない。
だがそれが彼女たち天才の非常識の免罪符にされるのは、やはり納得が行かなかった。

憂鬱な気持ちで扉をノックするが、返事は無い。
心の中で3つ数えてから、扉を引く。扉は彼女の心の重さとは裏腹に、軽薄に道を譲った。

乱雑に置かれた工具、何に使うのか分からない部品、机から溢れて床にまで広がる設計図か何かの紙束。

その中心に、池袋晶葉は座り込んでいた。



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