13: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/08/05(土) 05:06:30.78 ID:DkEnKQtk0
「昼間にいくら泳いだって、コレを食べたら意味ないなって」
「百合子ちゃん……それは分かってても言わないお約束だよ」
そして最後には、ウェストを取るか料理を取るかで悩む非常に乙女らしい会話をする二人が。
……かくして夏の夜は更けて行き、姦しい時間も過ぎ去って。
一人、また一人と家路につくと、店内に最後まで残っていたのは琴葉と恵美の二人だけ。
「まっ、アレだね。琴葉が楽しかったんなら、アタシもとやかく言わないけどさー」
ほんのわずかに残っていたジュースを空にして、
恵美がいつものように屈託ない笑顔を琴葉に向ける。
「優等生は、ハメを外しやすいから。夏だからこそ、気を引き締めなくちゃーダメなワケ」
「ハイハイ、分かってるって言ってるのに」
「にゃはは♪ 言わせてよー。いつもと逆で、滅多に無い機会なんだからさー」
それでも、琴葉の顔は笑顔であった。
恵美の絡み酒ならぬ絡みドリンクを受けながら、
彼女は時間を確認するために携帯を見る。
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