ある門番たちの日常のようです
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98: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/18(金) 23:19:58.69 ID:w0/XbvPLO
( T)《引くわ》

( ФωФ)「………とんでもないの育て上げたな貴様」

( T)《アレに毎日オモチャ扱いされる俺の気持ちがわかるか?》

( ФωФ)「知るかよ死ね」

( T)《お前が死ね》

(*゚ー゚)「青葉さんに通信繋ぎますか?」

(;ФωФ)「《すみませんでした!!!》」(T;)

アレと叢雲のダブル説教とか考えただけでも全身が震える。実現すればそれが今度こそ我が輩最期の時になることは間違いない。

『オォガァアッ!?』

「っふぅ……!」

さて、我が輩たちが阿呆のような会話を交わす間にも戦況は刻々と変化する。

『ォアアアッアッ!?』

『ガグッ………』

「っぷぅ! いやぁ、楽でいいですねぇ!」

やはり、先程青葉が斃したル級は前衛艦隊の指揮“艦”だったらしい。元々の旗艦か前線の混乱ぶりを治めるために進み出てきたのかは定かではないが、どちらにせよ残された非ヒト型達はますます統率を失って“海軍”屈指の──一説には最強の──力を持つ重巡洋艦に蹂躙されていた。

回し蹴りを受けたイ級が下顎を粉砕されて横倒しになる。ホ級の腕が斬り落とされ、体勢を崩した直後に腹を切り裂かれて絶命する。そのままホ級の首を引きちぎって投げつければ、今まさに砲撃を放とうとしたロ級の砲口にその首が詰まり、弾薬の誘爆でロ級が木っ端微塵になる。飛んできたロ級の破片を横殴りで吹き飛ばせば、武蔵の砲撃に負けず劣らずの速度で飛翔したそれが別のホ級の胸を射抜く。

艤装は装備されている。だが青葉は、それらの蹂躙を全て徒手空拳で行っていた。

日本人女性の平均身長よりやや低い、150cmになるかどうかの小柄な身体で躍動し、大きいものなら20Mに達するような化け物を格闘戦で薙ぎ倒す。

さながら一昔前の、ヒーローアニメのような光景には最早衝撃を通り越して笑い出してしまいそうだ。


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