83: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/17(木) 01:18:18.18 ID:NMLZvzgs0
最新鋭の音速戦闘機群による猛爆撃で奴等が足止めを食らう中、我が輩は高度200m程に達したところで悠々とパラシュートを開く。C-17から飛び出す直前はあれほど濃密だった弾幕は今や見る影もなく、明らかに統率を失った様子で散発的に撒き散らされているだけだ。
《Lightning-01 Engage!!》
《Lightning-03 Engage!! Attack!!》
『『『ォオアァアアアアアッ!!!?』』』
丁度我が輩の足が地に着いたところで、前衛の護衛機たちも攻撃に移る。高高度から猛然と迫ってきたF-35の新手に爆弾と機銃掃射を浴びせられ、一挙に10隻近い軽巡・駆逐が断末魔を残して沈黙した。
(*゚ー゚)「准将、総員無事着陸に成功しました」
( ФωФ)「うむ」
航空隊の高い練度に感心しながら反復爆撃の様子を眺めていると、兵を纏めた椎名が此方に駆け寄ってくる。あくまでもざっと見た限りだが、欠員はいない。
( ФωФ)「前衛部隊全体での損耗は」
(*゚ー゚)「降下前の時点でMV-22Bが何機か撃墜されていますが、空挺に成功した部隊の損害は極めて軽微だと思います」
「………でも、そもそも俺達や艦娘部隊が降下する意味ってあったんですか?」
少々困惑した様子で、護衛兵の一人が首を傾げる。彼の視線の先にあるのは、殆ど一方的に深海棲艦を叩きのめしている航空隊の姿。
「この調子だと、少なくとも正面の敵艦隊については空軍だけで処理できそうですが」
確かに、あの光景だけを見れば艦娘に出る幕など無いと感じてしまう。そして実際に世界中の人類の多くは、ああいった光景を何度か目にして開戦当初致命的な誤認をしたのだ。
“深海棲艦は大した敵ではない”と。
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