66: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/15(火) 23:11:09.73 ID:pLchbqPz0
('、`*川「……どうかしましたか?」
( ФωФ)「……いや、大丈夫である」
通信を繋げる間際の一瞬、我が輩が少し躊躇したのを見抜かれたらしい。訝しげに首を傾げる彼女に手を上げて、何でも無いことを示す。
無論、本当に「何でもない」なら例え僅かでも通信を繋げることを逡巡しないわけだが。
( ФωФ)「【Caesar】より【Fighter】、応答せよ」
《此方【Muscle】、聞こえないぞ》
………
( ФωФ)「………【Caesar】より【Fighter】、応答せよ」
《此方【Muscle】、聞こえないぞ。繰り返せハゲ》
………………………
( ФωФ)「………………【Caesar】より【クソボケ脳筋提督】、応答せよ」
(#T)《誰がクソボケ脳筋提督じゃあオルァアーーーーーーーーっ!!!》
(#ФωФ)「完璧聞こえておるだろうがボケェエエエエエエエエエエ!!!!!」
('、`;川「!?」
通信相手の大音声が鼓膜を揺らし、応ずる我が輩の怒声にオペレーターの何人かがびくりと身を竦ませた。
………だから気が進まないのだ。この、脳細胞の一片から足の指先に至るまで筋肉で構成したような「昔馴染み」と会話をするのは。
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