436: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/21(土) 20:34:42.42 ID:u+oWGrCOO
別に、いまわの際の問答ぐらい答えてやってももう任務に大きな支障は無い。だが、その“必要”もないのなら別に聞かない。
ファルロの実力は高かったし、僅かな交流だったが垣間見えた人間性には尊敬も感じていた。“海軍”への誘いの言葉に込めた本気も、決して小さくはない。
でも、“それだけ”だ。
(,,゚Д゚)「カラマロス、任務は終了した。
撤収するぞ。司令室前で俺達と合流しろ、速やかに地上階に移動する」
《了解です。………あの、ファルロ提督達ロシア軍部隊は………》
(,,゚Д゚)「司令室内に待ち構えていた深海棲艦の【寄生体】に攻撃を受けВерныйを含めて全員が死亡。また、Гангутも既に殺害されていた。生き残ったのは俺とOstrichだけだ」
《……………》
(,,゚Д゚)「どうした?早く戻ってこい」
《…………………Yes?sir》
最重要機密を知られ、“海軍”に反抗的な思想を持ち、何の手違いか【記憶処理】も施されないままの艦娘を抱え、唯一あいつらが生き残る道だった選択肢を捨てた。あのロシア人達との数時間の交流が、奴等を“殺さない”理由としてこれらを凌駕することは有り得ない。
(,,゚Д゚)「Wild-Catより統合管制機」
('、`*川《こちら管制機、どうしました?》
ファルロ=ボヤンリツェフは、変わらない。
今までに積み重ねてきた屍の山に。
これから進む先に伸びる骸の道に。
たった一つ屍体が増える。
(,,゚Д゚)「任務を完了した。これより離脱を開始する」
俺の“日常”においては、ただそれだけの話だ。
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