ある門番たちの日常のようです
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379: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/10/14(土) 23:19:46.02 ID:1FFMfYnF0
前者については説明するまでもない。ムルマンスクの惨劇が東京やニューヨーク、モスクワなど大都市圏で再現されれば起きる被害は計り知れない。寄生体の侵入経路を速やかに調べ上げ、何としても再発を防止する必要がある。

そして、後者の問題。

それは最早、外交戦だの人類同士の啀み合いだのといったものを超越している。明確な、深海棲艦に対する利敵行為に他ならない。

(゚、゚トソン「何れの問題も、“海軍”は勿論のこと民間に露見する危険性がない範囲内であらゆる国の諜報機関と連携していく必要性があります。

とはいえ、何の手がかりもない中で突き止めなければならないのは至難の業ですが……」

彡(゚)(゚)《その事ですが大統領、もう一つの朗報があります。生研が、面白い情報を上げてきました》

(゚、゚トソン「生研………ですか」

トソンの表情が、再び不快さで微かに歪む。生研────深海棲艦生態研究所は、技研の本部同様アメリカに本拠地が置かれている機関だ。確かに主導はやはり日本企業と日本の研究チームだが、何故自国内に施設がある機関の報告を太平洋を挟んだ海の向こうから電話を通して又聞きしなければならないのだろうか。

本当は嫌味の一つも言ってやりたいが、事態が事態だ。トソンは不満をぐっと呑み込むと、沈黙を以てミナミに続きを促す。

彡(゚)(゚)《大統領は、“異常甲殻生物”による鎮守府の襲撃事件を覚えてますか?》


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