ある門番たちの日常のようです
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356: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/07(土) 23:48:31.75 ID:j0u6iqnt0
廊下をほぼ隙間無く埋めるほどデカイ相手に対して、5メートルと離れていない位置からの銃撃。きっとチンパンジーだって外さないに違いない。

『キィアアアアアアアアアッ!!!!!』

頭部を覆う真っ黒い表皮の上で銃火が爆ぜて廊下を照らす。案の定とでも言うべきか効果は無く、満腹からは程遠いらしい化け物は蛇の如く床を這って俺達へと躙り寄る。

狭い廊下で蠢くせいで、壁や天井が突き崩されて廊下が上下左右に広がっていく。

「どいて!!!」

(,,;゚Д゚)「っ」

(; ̄⊥ ̄)「うわっ…!?」

後ろで時雨が叫ぶ。壁に身を寄せて道を空ければ、AK-47の火線が犬のション便に見えてしまうような強烈な掃射が重厚な発射音と共に駆け抜けていった。

「くっ、たっ、ばっ、れっ!!!」

『ギィイイイッ!!?』

時雨の25mm連装機銃のフルオート射撃を浴び、化け物の進撃が止まる。艤装といっても機銃、それも対戦闘機用じゃ威力不足だろうが、流石に超至近距離からとなると幾らか効果はあるようだ。

『ギィッ、グゥウウウウッ!』

小さな呻き声を漏らしてガチガチと歯を鳴らすが、通常兵器とは桁違いの圧力の前に進むことはできない。弾丸に砕かれた甲殻の破片が、パラパラと床に散らばった。


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