ある門番たちの日常のようです
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355: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/10/07(土) 23:00:52.58 ID:j0u6iqnt0
外観こそ歪なオタマジャクシだが、大きさは今や胴体と頭部を含めて5,6Mは越えた化け物。

神話に出てくる怪物蛇の幼体だと言っても信じてしまいそうなそいつの、強大極まりない肺活量を一杯に利用した咆哮が廊下に木霊する。物理的な衝撃すら感じる大音声を間近に聞き、鼓膜が痛みを伴いながら破れる寸前まで震動し、口から新たに撒き散らされた潮の臭いがする水分を全身に浴び────間抜けなことに、ここまでされて俺達はようやく我に返る。

『マァアアアアアアアッ!!!!』

(,,;゚Д゚)そ「跳べぇえーーーーーーーーっ!!!!!」

「っ、うわっ!?」

廊下を巨頭で埋め尽くし、壁を粉砕しながら此方へ飛びかかってくる化け物。俺達は一斉に後ろへ跳び退がる……が、粘液に足を取られた一人が転倒しあろうことか化け物の進路上に身を投げ出す形になった。

「ひっ」

悲鳴を上げる間もない。助けを求めてこちらに伸びた手は虚しく宙を掴み、そのまま残った手首が床を転がる。

「飯島がやられました!」

(,,;゚Д゚)「撃て、撃て、撃て!!!」

(; ̄⊥ ̄)「Огонь!!」

床から飛び起きた俺とファルロが声を限りに叫び、残り17挺となったアサルトライフルが一斉に火を噴く。


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