ある門番たちの日常のようです
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343: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/04(水) 22:20:34.39 ID:KBfEQrQA0
(,,゚Д゚)「各位、部屋と上階からの物音に警戒しつつ進軍しろ!村田、直井、このまま入り口を確保しておいてくれ!異常があれば直ぐに無線で連絡を!」

「「了解!」」

「ギコさン、扉は開けて中も確認するかい?」

(,,゚Д゚)「藪蛇って言葉もある、入り口にブービートラップだけしかけて無視しろ」

ハンドサインを何人かの兵士に向けると、彼らは頷いて一斉に扉の前へ散る。普通に出てくれば足首がある場所に、ワイヤーやロープを用いた簡単な引っかけが施される。

( ̄⊥ ̄)「……行け」

ファルロも顎で指して味方に指示を出す。先程“海軍”の兵士達が仕掛けたトラップに、ロシア兵が手榴弾を添えて引っかかった瞬間ピンが外れて爆発するように一手間を加えた。

……もしも俺達だけだったらこの仕掛けは作れなかったので、思わぬ形でファルロ達の存在に感謝する。技研が造ったあの狂気の沙汰の塊で同じ罠を作れれば、下手をすると俺達が1人残らず生き埋めだ。

(,,゚Д゚)「………行け!」

罠が誤作動しないこと、そして扉が開かないことを確認し、村田達二人を残して歩を進める。

ぴしゃぴしゃと、足下では相変わらず不快な水音が小さなしぶきと共に鳴り続ける。

「……まさか水没しないだろうね、この地下施設」

( ̄⊥ ̄)「この建物は海に直接繋がっていないからほぼ有り得ないが………何故だ?」

「だって、妙に磯臭いよ?この水」

(,,゚Д゚)「………」

時雨に言われて、犬のように自身の鼻をひくつかせ、初めて気づく。

確かに、これは紛れもなく嗅ぎ慣れた“海の臭い”だ。

それも外から漂ってきたとかそんなレベルの生ぬるいものではない。明らかに、足下や周囲から直接俺達の鼻に届いている。


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