ある門番たちの日常のようです
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342: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/04(水) 22:17:29.02 ID:KBfEQrQA0
銃口とライトを、次々と辺りに向けていく。俺と時雨、江風、そしてファルロの四つの白い光が廊下を行き来するが、閉じた鉄製の扉が並ぶだけで人影や気になるものはない。

………強いて一点挙げるなら、足下でぴしゃぴしゃと音を立てる水溜まりだろうか。

(,,゚Д゚)「こんなところまで雨漏りとは、建て直しをオススメするよ提督殿」

( ̄⊥ ̄)「ご意見ありがたく頂戴しよう、なんとか軍の上層部から予算を勝ち取らなければいかんな」

冗談めかしてそんな台詞を交わしてみるが、不穏な空気は益々重く俺達の肩にのしかかる。

“海軍”として初めての作戦に参加したときだって、それに六年前だってこんな気持ちにはこれっぽっちもならなかった。

(,,゚Д゚)「地下二階へは?」

( ̄⊥ ̄)「直進400M、突き当たりを左折して300Mで入り口だ。開ける方法は地下一階と同じ。

途中にセンサー式の機関銃や催涙ガスの噴出口があるが……この調子だとおそらく機能していないぞ」

「そりゃまたグッドニュースだね。うれしさのあまり泣けてくるよ」

直ぐ後ろで時雨がうんざりとした様子の声を上げる。こいつもどうやら経験則から地下の状態が碌なものじゃないと悟ったらしい。これから降りかかってくるであろう「厄介ごと」に、早速嫌悪感丸出しだ。

「ところで、廊下の両側にある幾つかの扉は?まさかターミネーターでも極秘裏に開発して格納しているとか?」

( ̄⊥ ̄)「いや………衛兵の詰め所と武器庫、それから監視所だな。

因みにこれらの扉も戦車道で使われる特殊カーボン製だ。かなり分厚く造られている、艦娘とはいえ駆逐艦の攻撃じゃ例え砲撃でも破壊は難しい」

「……ご丁寧にどうも」

(,,゚Д゚)「部屋の数は?この両側の4部屋だけか?」

( ̄⊥ ̄)「この階にはここだけだが地下二階にも同じ形で4部屋と非常用の食料庫、資料庫が一つずつ。それから最下層には詰め所が四つある。

収容人数は司令室や独房も含めれば200と少し詰め込める」

(,,゚Д゚)「……Ostrichが突入した側も?」

( ̄⊥ ̄)「構造はほぼ同様だ」

最大総兵力は400人前後。他区画や本舎地上階にいた戦力を差し引けばこの半分から1/3程度といったところか。

骨は折れるが、対処できない人数差じゃない。



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