ある門番たちの日常のようです
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321: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/27(水) 23:45:00.37 ID:SCDtIfhW0
ファルロの“元”同僚共は、人類全体の命運を握る重要拠点の守備隊だっただけあってその練度は決して低くはない。そりゃあ俺達“海軍”程とは言わないが、動きは艦砲射撃から辛うじて生き延びた直後であることを考慮すると寧ろよくこれだけまだ鋭く動けると感心する。

並みの────白兵戦を不得手とする“普通の”艦娘や深海棲艦のヒト型相手なら、殺れていた可能性も充分にありそうだ。

(,,゚Д゚)(残念ながら相手が悪いどころの話じゃなかったが)

( ̄⊥ ̄;)「………С ума сошёл」

ワンカップ酒の一つもあればいいお供になったんだがと悔やむ俺の後ろで、ファルロが冷や汗を浮かべながら呟く。……まぁ、この光景を初めて見る人間からしたらわりかし刺激が強すぎるわな。

“人類の味方”だと言われる存在が、反乱者とはいえその人類を危機として殺して回っている姿なんて。

「イヒッ……!」

満面の笑みで江風が漆黒の手斧を振るう。袈裟懸けかから斬撃を受けた敵は文字通り身体を“切り裂かれ”、断面図に沿って上半身が滑り落ちる。両断された屍体を飛び越えて別の獲物へと向かう直前、頬に飛んだ返り血は江風の舌になめ取られた。

「八人めぇ!時雨姉貴、そっちは何人やれたよ!」

「11人目。悪いけど、今度は僕の方が勝つね」

「はっ、まだまだ勝負はこれからってね!

──────うおりゃあっ、9人めぇ!!!」

「12っ、と」

江風の斧が生首を天高くに跳ね上げ、時雨の投げたトランプのスペードマークを思わせる黒い刃───言うなれば忍者の「くない」が脳天を貫通する。

残りは10人ほど。頃合いだ。


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