ある門番たちの日常のようです
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314: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/25(月) 23:54:56.23 ID:8GpORR1a0
村田が点火した20cm程の筒から、深緑色の煙が濛々と吹き出して天へと昇っていく。こっちが目眩ましをするつもりだとでも思ったのか、包囲部隊が退却し終えたことも手伝って敵の銃火が更に激しさを増す。

だが、俺達はこの煙を“使って”何かをするつもりは毛頭無い。煙を“上げる”ことそれ自体が目的だ。

(,,゚Д゚)「Wild-CatよりRabbit、緑色の煙が見えるか!?」

《此方Rabbit、よく見えるぞWild-Cat。

それと付け加えるが、目標地点の制圧を完了している。我々は配置についた、いつでも撃てるぞ!》

(,,#゚Д゚)「よし!」

待ち望んでいた答え。思わず身体の前で強く拳を握り締める。

(,,#゚Д゚)「支援砲撃、煙の噴出地点から西100M地点に要請!

鎮守府本舎には当てるな、確実にその“手前”を狙ってくれ!」

《承った───卯月、派手にかませ!!》

《りょーかい!うーちゃんに、お任せだっぴょん!!》

ドンッ、ドンッ、ドンッ。
間隔を置かず、渾身の力で撃ち鳴らされた太鼓のような音が無線から三度響く。束の間の静寂の後、今度は力なく吹かれる笛の音を思わせる風切り音が彼方より聞こえてきた。

「──────В укрытие!!!?』

「Нет!Нет!』

「отступ

奴等がその音の正体に気づいたときには、既に遅い。

睦月型駆逐艦4番艦・卯月による三発の艦砲射撃が、緩慢な動作で散開を計った敵部隊のど真ん中で炸裂した。


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