ある門番たちの日常のようです
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31: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/10(木) 23:31:49.67 ID:Blomv06+O







実際のそれとしても比喩的な表現としても、「夢」を見なくなって長くなる。だから最初に目を覚ましたときに、自分が一瞬前まで何を見ていたのかを脳が理解するのに酷く時間がかかった。

「…………また懐かしい夢だなおい」

よりによって“六年前”とは。正直言って寝覚めとしては最悪の部類だ。

「だからヒコーキは嫌いなんだよ………」

背もたれに身を預け、寝ぼけ眼を擦りながら独りごちる。仕事柄“空の旅”で目的地に向かうことも多いが、昔から石油を餌にしてジェットエンジンで飛び回る機械の鳥にはあまりいい思い出がない。

久しぶりの夢見が最低クラスになったのも、きっとこのクソ堅い座席にシートベルトで縛り付けられながら雲の上を飛ばされているせいだろう。


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