245: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/08(金) 21:07:25.61 ID:1z/IxxL8O
『『────!!!』』
「残念、通さないわよ!!」
叢雲はそのまま左手から、急降下してきた【Ball】のを迎撃する。機銃掃射と高角砲によって進路を遮られた編隊は一機が機銃の餌食となり、他の機体も突貫適わず忌々しげに上空で反転し離れた位置で隊列を立て直しにかかる。
「今よ、行って!!」
「援護感謝します、っと!!」
なおもしつこく弾幕で追いかけて【Ball】たちの牽制を続ける叢雲の後ろを青葉が駆け抜ける。艤装を身につけているとは思えない軽やかな足取りでカモシカのように肉薄する彼女に正面の艦隊から今度は機銃掃射が降り注ぐが、速度は微塵も落ちない。
『グォオオオオオオッ!!』
「─────せいやぁっ!!!」
flagshipを守ろうとでもしたのか、前に進み出たホ級通常種が小柄な力士ほどもある拳を振り下ろす。それを、青葉は鋭い呼気を吐き出しながら裏拳でそれを左に受け流した。
『ギッ…………!?』
食らったホ級の拳は“流される”どころではない。ゴキリとイヤな音がして、ホ級の手首があらぬ方向にねじれ、手の甲からは皮膚を突き破って白い骨の破片のようなものが露わになる。
苦悶の声を漏らして蹌踉めいたホ級の懐に、青葉が飛び込む。
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