ある門番たちの日常のようです
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242: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/07(木) 23:10:32.31 ID:y5a/8HOy0
周辺に飛来した砲弾が次々と炸裂し、熱風が頬を撫でる。大地震のような揺れにともすれば足を取られそうになるが何とか踏ん張り、倒壊した施設の残骸や砲撃痕を飛び越えてとにかく前進していく。

《敵の砲撃だ!散開s

《至近弾で半数がやられた、後t

飛び交う通信は苦境の報告が激増し、それが爆発音を残して不自然に途切れることも珍しくはなくなってきた。地上に関して言えば、此方の損害も着実に増えている証拠だ。

『ォオオオオオオォッ!!!!』

(*゚ー゚)「正面に軽巡ホ級2隻、ト級1隻を確認!ホ級の内1隻は恐らくflagshipです!!」

「右手にも軽巡ト級、随伴艦に駆逐イ級3隻、更に三時方向からは【Ball】20機前後!!」

(#ФωФ)「叢雲は左手敵航空隊を対空砲火で足止め、青葉は正面の敵艦隊を撃滅!

我が輩含め歩兵隊は右手の敵をやれ、行くぞ!」

「「「了解!!」」」

『ウォオオオオオオオッ!!!!』

我が輩が指示を出すのとほぼ時を同じくして、図体がでかい方───ホ級flagshipが背中の主砲塔を此方に向ける。三段重ねの主砲の最上段が火を噴き、二発の砲弾が此方に向かう。

「ふっ!!」

「覇ぁっ!!」

着弾の間際、青葉が右足を、叢雲が槍をそれぞれ上に向けて一閃する。

『────ア?』

ホ級flagshipの間の抜けた声を残して、二発の砲弾は小気味の良い金属音を残して遙か彼方へと飛んでいった。

「………この娘らジェダイ騎士かなにかなの?」

グルージズェが、我が輩の横を併走しながらまたも呆れた様子で呟く。

ロシア軍の間で日本に対する勘違いが広まらないか心配になる。


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