241: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/07(木) 22:34:06.08 ID:y5a/8HOy0
十何発目かの空対空ミサイルが群体の中で弾け、少なくとも20機は下らない敵機が爆発に吹き飛ばされた。間髪を入れず“傷口”に別角度からバルカン弾が撃ち込まれ、更に幾つかの機体が砕けてぼとぼとと墜落していく。
『『───!?!?』』
『『………───!!?』』
《砲弾絶やすな!撃て、撃て、撃て!!》
《敵編隊の前に炎の壁を造るの……!ロシア軍の方へは絶対に向かわせないで………!》
航空隊の波状攻撃から敵群体が唯一逃れられる方向が“前”だが、そちらも武蔵と扶桑の指揮の下で間断なく戦艦部隊が撃ち上げる三式弾によって塞がれている。行き場を失った巨大な黒い塊は相変わらずろくな反撃も出来ぬまま四方から攻撃を受け続け、損害は加速度的に増加する。
────だが、当然此方が全くのノーリスクで航空隊を封じ込められているわけではない。
(*;゚ー゚)「敵艦砲射撃、来ます!!」
(#ФωФ)「足を止めるな、駆け抜けろ!!」
戦艦部隊の全火力を対空砲火に割いたことによって、港湾部のヒト型、分けても敵の戦艦による砲撃が猛威を振るい始めていた。反撃が出来ない状態の武蔵達に砲撃を向けさせないためにも前衛部隊の攻勢は必須であり、今までのように「敵に一方的な出血を強いながら前線を進退させる」という方式は使えなくなった。
可能な限りの戦力を動員した突貫に、敵艦隊は狙い通り食いつく。ただその結果として、軽巡、駆逐が主力で重巡すら数隻しか投入されていない我が輩たち前衛に凄まじい量の艦砲射撃が殺到した。
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