ある門番たちの日常のようです
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231: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/07(木) 12:32:54.39 ID:y5a/8HOy0
「ロシア陸軍のジノヴィ=グルージズェ大尉です!“海軍”の援護に参りました!!」

我が輩の元まで駆け寄ってきた男は、ほとんどロシア訛りがない流暢な英語でそう名乗った。白いものが何本か混じった立派な口髭を震わせて、響き渡る砲火の音に飲まれぬようにと懸命に声を張り上げている。

「リクマ=スギウラ准将でお間違いありませんか!?これより、指揮下に入ります!!!」

( ФωФ)「増援感謝する!!!」

叫ぶ我が輩たちの傍で、ジノヴィの部下がAK-12を空に向けて引き金を引く。急接近してきていた【Helm】が一機真正面から弾丸に貫かれ、炎を吹き出しバラバラになりながら墜落していった。

( ФωФ)「貴官らの戦力は!?」

「我々混成空中機動大隊の他に、独立特殊任務旅団数個が現在急行中!

また、五分後からは機甲戦力の空挺投下も随時行われます!!!」

( ФωФ)「ならば重畳だ!!!」

正直今回のルール地方における核使用のいざこざでロシアが戦力を出し惜しむ可能性も幾らか危惧していたが、杞憂に終わり少し胸を撫で下ろす。世に名高き【スペツナズ】を旅団ごと複数投入とくれば、ロシアのムルマンスク防衛に対する本気度は決して低くない。

( ФωФ)「これより我が輩たちは更に前進し敵艦に攻撃する!お前達は援護に回ってくれ!」

「Да-с.!」

( ФωФ)「青葉、叢雲、椎名、行くぞ!!

総員、前進!!」

「「「了解!!」」」

『ウォオオオオオオンッ!!!』

突き進む我が輩たちの頭上を、今度は敵側から放たれた砲弾が弧を描いて飛び過ぎた。

尾翼を粉砕されたMi-28が、くるくると糸が切れた凧のように回転しながら落ちていく。


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