ある門番たちの日常のようです
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218: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/06(水) 20:29:27.25 ID:WGfcJS2B0

( ̄⊥ ̄)「そもそもГангутが我々に敵対したとは決まっていないし、少尉は例え裏切っていた場合でも“即座に”殺害するとは一言も言っていない。

Гангутを守るためにも、助けるためにも、我々は彼らと密に連携を取る必要があるんだ───Верный」

「…………!」

理窟では理解したが、まだ感情が処理しきれない─────そんな様子で俯くヴェールヌイの顔を上げさせ、ファルロは跪いて彼女と視線の高さを併せる。

恐らく血が滲んでいたのか、何度か胸元で拭われた両手が小さな肩に置かれた。

( ̄⊥ ̄)「思うことは多々あるかも知れないが、どうか今は私に力を貸してくれ。

そして事態が終わったら、怒りは全て今回の事態を招いた無能な私にぶつけてほしい」

「司令官………」

それでもヴェールヌイは、しばらく自身の感情との葛藤からか俺とファルロとを交互に見て難しい表情で唸っていた。

だが、“信頼”の名を冠された現ロシア連邦軍駆逐艦は最後には諦めたようなため息を一つ着いた後、眼光を鋭くし背筋を伸ばして彼女の提督に向かって敬礼した。

「───Да-с.

Верныйの名にかけて、必ずや司令官の期待に応えるよ」

( ̄⊥ ̄)「あぁ、そういって貰えると助かるよ」

(,,゚Д゚)(………はぁあ)

一連のやりとりを見ながら、俺はファルロに対する認識を幾らか書き換える。

(,,゚Д゚)(流石に人類全体の要衝で艦隊指揮を任される人材ってわけだ)

Гангутに対する甘ったれた命乞いを聞いたときは面食らったが、なるほど、部下からの人望は伊達じゃないということか。


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