217: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/06(水) 20:03:06.32 ID:Cf1lHE5uO
(,,゚Д゚)「別にお前らからどう思われようが知ったこっちゃないが、青臭い人情ドラマに付き合ってやれるほど俺達にゃ余裕がないんだ。仲間を何とか助けたいあまり、味方に“誤射”しましたなんて勘弁してくれよ」
「……そんな言い方っ!!」
(# ̄⊥ ̄)「Верный!!!!」
「し、司令官………」
(,,;゚Д゚)「うぉっ………」
立ち去ろうとした足が思わず止まり、振り返る。
砲弾が一発至近距離で炸裂したんじゃないかと錯覚するような轟音が、人間の上げた叫び声だと理解するのに僅かながら時を要した。重ねようとしていた反駁の言葉を掻き消されて身を竦ませたヴェールヌイを、ファルロが見下ろしている。
憤怒……とまではいかないがそれに準ずる険しい視線を向けられて、ヴェールヌイは明らかに狼狽していた。
┌(;゚∋゚)┘
あと、まさにこっちへ向かってきていたOstrichはなんかストップモーションをかけられたトラック競技選手のVTRみたいな姿勢で固まっている。真顔で。
( ̄⊥ ̄)「Верный、ヨシフル=ネコヤマ少尉の言い分は完全な正論だ。寧ろ私の命乞いが見苦しく的外れだっただけで、感情に任せて彼に反論することは間違っている」
「………でも」
( ̄⊥ ̄)「お前が私や仲間達の、そしてГангутの名誉や安全を思って声を上げてくれたことは解っている。
……だが、今回の件はそもそも提督である私の無能さ、至らなさが招いたものだ」
声色からふっと怒気が消え、一転して諭すような口調でファルロはヴェールヌイに語りかける。
だが……優しげな口調とは裏腹に、細い眼の奥には悔恨と怒りの炎がちらついていた。
恐らくは自分自身に抱いているだろうそれらを堪えるように、ファルロの両手が満身の力で握りしめられる。
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