131: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/22(火) 00:16:29.44 ID:pf27omEU0
(,,゚Д゚)「……っと」
狙撃手(笑)から奪っておいたドラグノフを構え、一応目立たないよう若干の気を遣いながら積み重なった薪束の上に据える。
まぁ、多少は慎重にはなっているが少しでも心得があるまともな軍隊の前でやればたちまち蜂の巣にされる粗い動きだった。だが、案の定奴等は気づかない。
スコープを覗き込む。ど真ん中にしっかりとひげ面が映り込んでいるのを確認し、風向きとその強さに併せて少しずつ狙いを修正していく。
とはいえ、彼我の距離は300Mにあるかないか。風も微風で、弾道に大きな影響はない。
これで外せと言われる方が、難しい話だ。
(,,゚Д゚)「ハァッ───!」
目一杯吸い込み止めていた息を、鋭く吐き出して引き金を引く。
「─────?」
「※※※!!!?」
「※※、※※※!!!!!」
寸分違わぬ狙いで飛翔した7.62×54mmR弾は指揮官の額、そのど真ん中にめり込みそのまま頭蓋を貫通する。眼を見開く奴の頭部、その前後から脳漿と骨片、赤い血液が噴き出し辺りに飛び散った。
「お見事!」
(,,゚Д゚)「そりゃどうもっと!!」
「カッ────」
後ろで江風がからかい半分に飛ばしてきたやんやの声に投げやりに返しながら、二人目を照準。突然絶命した指揮官の様子を覗き込もうとした護衛の一人が、側頭部から弾丸をぶち込まれて力士の張り手でも食らったように吹っ飛びトラックの荷台に激突する。鈍い衝突音がして、血痕を残しながら護衛はずるずると地面に崩れ落ちていった。
「カハァッ……」
(#゚∋゚)「─────Go go go!!!」
「「「Yes sir!!」」」
三人目がのど笛を撃ち抜かれたところで、【Ostrich】の号令が響く。俺達三人以外の全員が一斉に立ち上がり、物陰から飛び出して敵との距離を一気に詰める。
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