ある門番たちの日常のようです
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112: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/19(土) 23:32:49.72 ID:Pj/0RVMWO
第一条。艦娘は人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。

第二条。艦娘は人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。

第三条。艦娘は、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己を守らなければならない。

希代のSF作家、アイザック=アシモフのロボット三原則に着想を得た【艦娘三原則】は単に国際法で定められているだけではなく、艤装のシステムに組み込まれて艦娘がこれを護るよう様々な防護機能が設定されるほどの徹底ぶりだ。

無論艦娘側へ提督から理不尽な命令が出て貴重な艦娘資源を浪費することを避ける、或いは単に性暴行事件の発生を防ぐために艦娘側の人間に対する殺さない程度の“正当防衛・抗命権利”も法的・システム的両面で明確に認められてはいる。

だが、今回の武装しているとはいえ「人間・市民」に対し艦娘側から攻撃を加えるとなれば恐らく相当なグレーゾーンだ。

(#゚;;-゚)「艦娘は確かに非常に強力な戦力ですが、今回のムルマンスクは事情が複雑です。時期尚早というか、このタイミングでの投入だと“艦娘三原則”に違反する可能性も高いのでは」

/ ゚、。 /「まさしくその通りだ、デイ君」

ダイオードはそう言って、椅子の背もたれから身体を起こしてデイを見る。

その眼の奥から安堵が消え、どこか仄暗いものを灯していることにデイは気づいた。





/ ゚、。 /「だから、“海軍”が投入されたんだ」


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