【Steins;Gate】選ばれることのなかった世界線のお話
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2:ゼリーマン[saga]
2017/08/05(土) 00:21:24.31 ID:dTkPpPA5O
「おい、そこの貴様、俺たちが見えているか?」

「……なぜなにも答えない。貴様に聞いているんだぞ?モニタのそっち側にいる、貴様にだ」

「ふん。間抜けヅラをしおって。つまらんヤツだ」

「貴様からだと、俺たちはテレビのモニタの中にいるように見えるだろうな。ククク、だがそれは大きな間違いだ」

「モニタの中にいるのは貴様なのだよ。貴様が現実だと思っているその世界は、実はすべて虚構。勿論貴様自身もな」

「真の現実、それはこちら側にある」

「自分が何を指摘されているかすらわかっていないか。無理もない」

「まあいい。貴様には分かりやすく俺たちの事について説明してやろうではないか」

「まず、俺たちがいるのはどこかと言うことだ。ここは東京、秋葉原にある、未来ガジェット研究所だ。俺たちは普段"ラボ"と呼んでいる。世界の支配構造を作り替えると言う我が野望の拠点だな!フゥーーハハハハ!!!」

と、そこまで言ったところで、

「そうなんだー。悪いことしちゃダメなんだよ、オカリン」

と、後ろからのんきな声が聞こえてきた。

「……まゆりは少し黙っていろ」

そう小さく呟いてまた画面の中のコイツに向けて話しかけようとするが……

「と言うか、オカリンさっきから何しとん?」

……まったく、どいつもこいつも俺の邪魔をする……

「なんかずっと独り言しゃべってるけど」

「独り言ではない。見て分からないのか。俺は今、モニタの向こうにいるコイツに話しかけているのだ」

そういって目の前の画面をバンと叩く。

「モニタって……ああ、アルパカマンね」

そこには、より人に近い顔をした……と言うかまんまおっさんの顔をしたキモカワイイと言うか単にキモいだけのアルパカが写し出されていた。
コイツの、と言うかこのゲームの正式名称は『アルパカマン2』と言う。付属のマイクで話しかけると返事をしてくれると言う機能を持つインタラクティブゲームだ。10年ほど前に爆発的に流行したゲームなのだが、ヘッドセットを含め500円で売っていたので、物は試しとつい先日買ってきたのだ。


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