【Steins;Gate】選ばれることのなかった世界線のお話
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11:ゼリーマン[saga]
2017/08/13(日) 02:31:45.79 ID:wof+veIAO

ふと、後ろから聞こえてきた声に安堵と更なる混乱を得る。茫然自失といった感じで振り返るとそこにはまゆりが不思議そうな顔をして立っていた。
まゆりは消えてなかった。という安堵と、
なぜまゆりだけ。という混乱。
そしてこの状況を前にして何とも思ってなさそうなまゆりの普段通りの表情が混乱を加速させる。

「今っ、ひ、人がっ、消えたよな!?」
「???」
「消えただろう!?今、目の前で!」

数瞬して、ようやく自分の脳で状況を理解できるようになった俺は、途端にパニックになった。
だからまゆりに駆け寄り、その華奢な肩をつかんで少し乱暴に揺さぶった。

「まゆりも見たか!?みたよな!?」
「ん〜あ〜?」

俺が身体を揺することで、まゆりは首をがくんがくんと上下に振っている。

「み〜て〜ない〜」
「見て、ない……?」

揺するのをやめ、今度はじっとその目を覗き込んだ。
まゆりも、ビー玉のようにすんだ瞳で見つめ返してくる。

「見ていない?見ていないのか?だってついさっきまで、ここにはたくさんの人たちが歩いていたんだぞ?」
「……歩いてたかなあ?」
「それに店員まで消えている!こんなことはいくらなんでもあり得ない!」
「んー。それは仕方ないと思うよー」

仕方ないとはどういう意味だ?

「とにかくね、最初からこの辺には、誰もいなかったよー。あ、そっかー。オカリンは幻をみてたんだね」
「きっと、この暑さのせいだよー♪トゥットゥルー♪」


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