キョン「最近、生え際が気になる」
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38: ◆y7//w4A.QY[sage]
2017/08/07(月) 01:10:01.54 ID:YYnMMRTn0
【昼休み】

ハルヒ「キョン、あんたさっきからなにソワソワしてんの?」

キョン「いや、なんにも」

ハルヒ「あっそ。トイレに行きたいのなら我慢しなさい」

キョン「それすら許されないのかよっ!」

ハルヒ「当然よ! これは栄えあるSOS団の重要な任務なんだから!」

キョン「しかしだなぁ。自分で言っておいてなんだが、水を完璧に防御なんて……」

ハルヒ「やる前から諦めるなんて情け者のすることよ。そうねぇ、ヘルメットみたいにして面積を増やすのはどうかしら?」

キョン「いや、それをやってたとしてつなぎ目はどうしてもできてしまうだろ。クリアできたと仮定しよう。手からか、もしくは足元はどうする」

ハルヒ「むむっ」

キョン「水はどんな隙間からも入りこんでしまうし。一粒一粒が目に見えないほど細かい」

ハルヒ「水が発生するまでのプロセスを考えるとそんなの当たり前じゃない。元は気体なんだから」

キョン「だからだ。どんなに対策を練っても激しい動きをする前提で思索すると綻びができてしまう」

ハルヒ「一理あるわね」

キョン「うーん……」

ハルヒ「……」ジー

キョン「お前、ちゃんと考えてるのか? 俺の顔になにかついてるか?」

ハルヒ「そ、そういうわけじゃないけど。ちゃんと考えてるんだなって思っただけ」

キョン「ったく、いつものお前ならグイグイ自分で突っ走るだろう。濡れる、濡れない方法……どうしても濡れる……濡れてしまう……」

ハルヒ「……なにか方法ありそうなの?」

キョン「――いっそ、濡れさせてしまえば」

ハルヒ「濡れさせる?」

キョン「ああ。水着だ」

ハルヒ「水着……」

キョン「これが簡潔かつもっとも有効な方法ではある。水着を持参させてしまえば、費用はかからないしタオルで拭いて着替えるだけで済むからな」

ハルヒ「そ、それって……!」

キョン「まぁ、待て。防犯は必要だぞ。着替えるスペースを確保しなきゃならない。撮影する輩がいないとは限らないからな」

ハルヒ「更衣室ね! 外部からシャットアウトできる場所! いい感じ! やっぱり、方向性さえ定まればどんどんアイデアでてきたじゃない!」

キョン「喜んでくれて幸いだよ」

ハルヒ「でかしたわ! キョン! このことはあんたでもできたって団員みんなの前で発表してあげるから!」

キョン「いや、まだ完全に問題がなくなったわけじゃ」

ハルヒ「わくわくしてきたぁ〜! こういうのって準備する時間も楽しいけど、計画を立てるのに詰まったら頓挫しちゃったりするから難点なのよねぇ〜!」

キョン「聞いちゃいねぇな。もうできたつもりでいやがる」


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