【デレマス】白菊ほたる「雨の嫌いな私と、藍子さんとの帰り道」
1- 20
6:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/04(金) 20:02:07.03 ID:KH9kjux40

○○○ ○○○ ○○○

「うわ、やっぱり強い……」
「ほたるちゃん、もう少し寄っていいですか?」
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/04(金) 20:03:38.00 ID:KH9kjux40

 叩きつける雨に合わせて、鼓動の音も早まる。
 雨の強い臭いで、彼女のシャンプーの匂いが薄まるのだけが心の余裕だった。

「藍子さん、迷惑じゃないですか?」
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/04(金) 20:05:14.16 ID:KH9kjux40

 しばらく一緒に歩いていて、あることに気付いた。

「藍子さん、もしかして雨が好きなんですか?」
「えっ、どうして?」
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/04(金) 20:06:59.93 ID:KH9kjux40

 やがて、藍子さんが徐に口を開いた。

「確かに、空が鈍色で悲しい気持ちになるかもしれないけど……」

以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/04(金) 20:09:08.73 ID:KH9kjux40

「雨の日の街は、いつもと違って楽しいですよ。空気が色々な匂いを運んでくるし、見かけない生物がいて…… あっ、ほら」
「えっ? って、きゃあ!」

 藍子さんが指した方向。
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/04(金) 20:10:24.75 ID:KH9kjux40

「あ、あれ? カエルは苦手でしたか?」
「〜っ!〜〜ッ!!」
「ご、ごめんね! ほら、カエルさんあっち行って〜」

以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/04(金) 20:12:20.36 ID:KH9kjux40

「カエル、あまり好きにはなれなくて……」
「うーん、人それぞれですね……」

 ため息がてら、空を見上げる。
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/04(金) 20:23:45.87 ID:KH9kjux40

「やはり、雨は嫌いです。靴は水を吸って重くなるし、湿気でベタベタします。それに、狙ったように降ってきますし……」
「そっか」
「はい、どうしても……」

以下略 AAS



14:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/04(金) 20:25:42.39 ID:KH9kjux40

 その照れ笑いに、心臓が水圧で押されているような感覚がした。

 耳が熱い。
 雨で冷えた心と体が、触れた手を通して暖かくなるようだ。
以下略 AAS



15:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/04(金) 20:27:01.52 ID:KH9kjux40

「……あれっ、蝉? ああ、残念。もう、雨は止んじゃったみたいですね」
「あっ、本当だ……」

 いつしか、辺りは一段とは明るくなっていた。
以下略 AAS



16:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/04(金) 20:28:28.08 ID:KH9kjux40

 藍子さんが、傘の外に抜けて空を指した。

 その先が気になって、視界を阻む傘をどかしてみる。
 頭上、晴天の訪れを告げるように、七色の虹が架かっていた。
以下略 AAS



21Res/9.28 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice