一夏「俺、デブは嫌いなんだ」
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19: ◆y7//w4A.QY[saga]
2017/08/04(金) 01:23:02.92 ID:wVz2P5md0
セシリア「それで、正々堂々とやった結果、一夏さんが別の女性を選んだら?」

シャルロット「うっ、そ、それは」

セシリア「わたくしたちだけとは限りません。もしかしたらクラスの別の女性を……」

シャルロット「そ、そんなのっ! ありえないよっ!」

セシリア「どうして言い切れましょう? 根拠のない自信をお持ちのようですけど」

シャルロット「一夏に一番近いのは私達じゃない!」

セシリア「そうだとしても、一夏さんには選ぶ権利があります」

シャルロット「……」

セシリア「わたくしは、一夏さんに対するこの恋焦がれる気持ちをなかったことにはできない。したくはありません」

シャルロット「私だって……」

セシリア「諦めたくないのです。誰が選ばれたとしても」

シャルロット「本気、なんだね」

セシリア「最初からそう言っているではありませんか。むしろ意外だったのはシャルロットさんの方ですわ」

シャルロット「……」

セシリア「綺麗事だけを並べていては得られないものがある。正々堂々なんてごめんです。スポーツじゃないんですよ。勝っても負けても清々しい気持ちなんてなれるわけがありませんわ」

シャルロット「……」

セシリア「もう結構です。このお話は忘れてください。言いふらしたければご自由に」

シャルロット「わかった……」

セシリア「なにがですの?」

シャルロット「協定を結ぶよ。やり方は汚いけど、我慢する。それ以上に私が許せないのは、一夏への想いをその程度だって言われたことだから」

セシリア「……」

シャルロット「私が側にいる。一夏のこと全部守ってみせる。そして、結婚する」

セシリア「なっ!」ガタッ

シャルロット「私が同室だって忘れたの?」

セシリア「あ、あと二日間だけでしょう⁉︎」

シャルロット「男と女なんだよ?」

セシリア「きょ、協定を結ぶと今しがた仰いましたわ!」

シャルロット「抜け駆け、ね。でも、セシリアだって、手段を選ばないと言ったよ」

セシリア「そ、それは……」

シャルロット「形だけの協定に意味なんかない。いずれは私たちも敵対する。でしょ?」

セシリア「シャルロットさんっ!」

シャルロット「ふぅ……慌てないで。相手は鈍感な一夏だし、二日だけでなんとかできるわけないから。今は協定を結ぶよ」

セシリア「そ、それもそうですね」

シャルロット「でも、私の気持ちを“その程度”だって言ったこと。忘れないから」

セシリア「……!」

シャルロット「そろそろ戻るね」

セシリア「はい。決行は明日の朝食からでよろしいですか?」

シャルロット「わかった。みんなで食べるよう一夏にも伝えとく」


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